クラブ・セッティング用シート
新しくゴルフクラブを購入する際に、自分に合っているかどうか、どうやって判断していますか?
大体、以下のような方法をされていると思います。
・同じメーカー、同じブランドで統一する
・ゴルフショップで試打して決める
・ゴルフショップでフィッティングをする
・雑誌やインターネットで情報収集をする
私は、DIYがモットーなので、雑誌やインターネットで自分に合ったヘッドのめぼしを付けて、ゴルフショップで試打をして、自分に合ったシャフトにリシャフトして、バランスを整えるという順番にしています。
リシャフトができると、お目当てのヘッドであればシャフトは問わないので、例えばダイナミックゴールドのXシャフトが挿してあり、(ハード過ぎて)売れ残っている格安のクラブに出会えることもあります。
ゴルフクラブのバランスを整える際には以下の事に注意する必要があります。
■クラブの長さ・重さのフロー
ゴルフクラブは、パターが一番重く、ドライバーが一番軽いように設計されています。
クラブの長さと重さの関係をそろえると、どのクラブも同じ感覚でスイングしやすくなります。
下記のグラフが一直線になっているのが理想です。
■14インチバランスのフロー
ゴルフクラブの振りやすさ、振りにくさを数値で表したものが14インチバランス法です。
クラブの長さ、グリップの重さ、シャフトの重さ、ヘッドの重さで数値が変わるため、一番簡単なチューニング方法はヘッドに鉛を貼る事です。
14インチバランス法は1940年代に考えられたものであり当時と今とではクラブの素材が違っているので、14インチバランス法よりも「重量と長さのフロー」を重視する考え方もあります。
■シャフト重量のフロー
ゴルフクラブの重量フローを整えるためには、シャフト重量をフローさせる必要があります。
シャフト重量が原因で、クラブの重量フローが一直線になっていない場合は、リシャフトをする事でフローを整える事ができます。
■シャフトトルクのフロー
シャフトのトルクは、シャフトのねじれの度合いを示す数値です。車のハンドルの遊びのようなものと言われています。
スイングや好みによって選択すれば良いですが、傾向が違うクラブが含まれているとミスの原因になります。
■慣性モーメントのフロー
慣性モーメントの数値が大きいほど、ミスヒットしたときのヘッドのブレが小さくなり、飛距離のロスが少なくて済みます。
スイングの安定しない初心者は、慣性モーメントが大きいほど良いですが、クラブのフローとしては気にする必要はないと思います。
■ライ角のフロー
ライ角は、クラブが長くなると共に小さくなります。また、ゴルファーの身長や手の長さによって最適なライ角があります。
ライ角が大きいほどアップライトと言って、フックが出やすくなります。ライ角が小さいほどフラットと言って、スライスが出やすくなります。
■フェース角のフロー
フェース角は、ウッド形状のクラブだけが対象になります。
フェース角が大きいとフックフェース、0だとストレートフェース、マイナスだと逃がし顔です。
ヘッドを地面に置いたときのフェースの向きなので、構え易さに影響しますが、気にならない人にとっては影響ありません。
■フェースプログレッションのフロー
フェースプログレッションは、シャフトの中心線に対してリーディングエッジがどれくらい前にあるかを表したものです。
主にアイアンで重要視され、FP値が小さいとグースネックで掴まりが良く、FP値が大きいとストレートネックで引っ掛けずらくなります。
■重心距離のフロー
重心距離は、シャフトの中心線からフェイスの重心までの長さの事です。
重心距離が長いとフェースが返りにくく直進性が高くなります。重心距離が短いとフェースが返りやすく操作性が良くなります。
■重心深度のフロー
重心深度が大きいとヘッドスピードが低くても安定して球が上がります。
逆にヘッドスピードが速い人にとっては、球が吹け上がる原因になるため、重心深度が小さい(浅重心)のヘッドが好まれます。
■重心高のフロー
重心高が低いとヘッドスピードが低くても安定して球が上がります。
ヘッドスピードが速い人にとっては、適正な高さの重心高が必要です。
■重心角のフロー
重心角の大きなヘッドは、インパクトでヘッドが返りやすいため、球が捕まりやすい。
ヘッドスピードが速い人にとっては、適度な重心角が最適です。
■クラブ・セッティング確認用のEXCELシート
上記のクラブ・セッティングをグラブで見ることができるEXCELシートを作りました。
お名前とメールアドレスを入力すれば、ダウンロードができます。
クラブの計測方法は以下をご覧ください。